正社員山口市

株式会社 いちやなぎ(料理人の募集)

調理スタッフ(正社員)

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ただの飲食業じゃつまらない。
  
社員自ら楽しみながら働くから
お客様に「ワクワク」を提供できる。
  
目指すは「食のエンターテイナー」企業。
社員第一主義のフラットな会社で、あなたらしく働いて自分を成長させませんか?

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株式会社 いちやなぎ の経営理念は「食のエンターテイナー」企業。
「食を通じて、地域の人々にワクワクを提供し、活気が溢れる地域社会を創る」のが目標です。
  
  
1969年に魚屋として創業、惣菜・弁当の販売を経て、
1989年の仕出し・レストラン事業のスタートだけでなく
  
・マグロの解体ショー
・「味の駅」(1階)
  …魚屋ならではの惣菜・お弁当、道の駅の農作物などが購入できる
・会社や自宅で楽しめる「出張シェフ」
・農業体験・収穫体験
・「帰郷庵」での古民家体験
  
  
などなど
地域の人々にワクワクを提供しながら
究極的には「食文化の伝承」を目指している企業です。

スタッフ秋本さん、田崎さんインタビュー

職場公開(厨房、マグロの解体ショー、味の駅、出張シェフ)

どんな仕事?

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仕出し・レストランでの調理のお仕事
・広く計算された厨房だから働きやすい
・経験豊富なベテラン料理人から教えてもらえる
・魚専門の調理室もあり
※動画をごらんください。

職場の特徴

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・「いちやなぎ」はフラットな組織で社員第一主義!
・「食のエンターテイナー」を目指している会社なので職場に活気がある
・仕出し、レストラン、味の駅、出張シェフ、農業・古民家体験など
 さまざまな事業展開をしていてバラエティに富んだ仕事ができる!

PRポイント①

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<マグロの解体ショー>
・1階「味の駅」で月1回開催
・本マグロを解体し、
 ブロック、刺身、鮨へとさばいていく一部始終が見れる!
・おろし立ての新鮮な商品が購入できる!
・お子様連れのお客様に大人気!

PRポイント②

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<リニューアルオープンした「味の駅」>
・スーパーマーケットには無い
 魚屋ならではの独自のメニューが大人気!
・新鮮で豊富なテイクアウトメニュー
・道の駅「仁保の郷」の新鮮野菜が山口市中心部でも購入できる

PRポイント③

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<出張シェフ>
・帝国ホテル、リーガロイヤルホテル出身の
 一流料理人の和食コースが堪能できます!
・4名からの予約で山口県内どこでも出張可能!
・法人、個人、団体問わず利用可能

スタッフの声(土手さん)

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Q:この仕事に興味を持ったキッカケは何でしたか?
  
 高校3年生で就職先を探しているときに、母親から「仕事が安定するから事務職がいいよ」って言われて事務職を探してました。「いちやなぎ」が決め手になったのは子供の頃の思い出。何回か来たことがあって、名物の「太巻き」を食べたときに美味しかったのもあるし、飲食店なのに頻繁にイベントしてる印象で楽しそうだなと思って入社したいと思いました。「いちやなぎ」は月1回「マグロ解体ショー」があるし、「寿司祭り」も開催してるんですよ。それについては入社する前から知っていました。
  
  
  
Q:この仕事をはじめる前に、どんな不安がありましたか?
  
 私もともとコミュ障なんですよ。喋るのが苦手で友達とご飯とか行っても、店員さんに注文できないくらいヤバいんです。それこそ事務職って電話と接客が命だから、就職が決まった時から本当に私に出来るかなってずっと不安を感じていました。初対面の人と話すのが本当に無理で、一言も喋らなかったんです。
  
  
  
Q:どうやって乗り越えてきましたか?
  
 事務職でコミュ障だったら仕事なんてやっていけないから、プライベートと仕事でキャラを変えてます。だから、未だにプライベートでは初対面の人と話すの無理ですし、1階の「味の駅」なんてお客さん全員が初対面みたいなものだから自分のキャラをがらっと変えて演技しながら接客してます。社内の人間関係も同じで入社したら上司ばっかりになるし、経験が無いから馴染めるかどうかずっと不安でした。でも、新卒で入社した同期が1人いたので分からないこと教え合ったりして乗り越えてきました。
  
  
  
Q:あなたが担当している業務、仕事の内容を詳しく教えてください。
  
 事務所で行なっているのは、月末の請求書作成、伝票の整理等やること盛り沢山です。他にも電話応対、顧客管理とか。顧客管理はお客様がいつ、何を注文したか等の情報をパソコンで入力したり、葬儀の一周忌や49日法要で注文してくださったお客様に「1,000円」券を郵送で送っていて、その際に、自分の書道経験を活かして宛名書きを任されています。幼稚園から小6まで書道教室、中学校でも書道部と書道歴12年で字を書くのがすごい好きだから、それが活かせる仕事で良かったなって。事務の業務以外にも、お店が本当に忙しいときは手伝ったりする日もあります。
  
  
  
Q:1日の仕事の流れはどんな感じですか?
  
8:30    出勤、そうじ、
9:30    企業弁当(注文FAX)
10:00    野菜の仕分け
11:00    次の日の伝票
12:00    休憩
13:00    事務作業
~17:30  退社
  
  
  
Q:この仕事をしていて1番嬉しかった出来事は何ですか?
  
 「おいしかったよ」って直接伝えるためにわざわざ電話してくださったお客様がいたんですよ。お金出してるから美味しくて当たり前なのに、忙しい中でわざわざ電話くださるなんてとすごく嬉しかったのを覚えています。私がいないときに電話対応がすごく良かったとお客様が仰ってたのを専務から聞いた時も嬉しかったですね。
  
  
  
Q:仕事をする上での「目標」は何ですか?
  
 「いちやなぎ」に一度でも来られたお客様に、もう1回行きたいなって思われるような接客をすることです。お客様ってワガママなのが当たり前だと思うんですよ。だから、ワガママをすぐに断ったりせずに、何かお役に立てないか臨機応変に対応することが大事なのかなと思います。
  
  
  
Q:新しいスタッフが入ってきたら、どういう風にサポートしようと考えていますか?
  
 人間なのでミスすることは当たり前だし、自分も何十回とミスしてきたから分かるんですけど、ミスした後の行動の方が大事です。「ごめんなさい」と謝って終わるんじゃなくて、次はどうしたら同じミスをしないかっていうのを考えることが大事なのかなと思います。私の場合は、1回ミスしたことはもう二度とミスしないようにメモしてますね。
  
  
  
Q:自分が成長したと思える部分はどこだと思いますか?
  
 私も学生時代はミスしたら謝ればいいやって簡単に考えていましたけど、社会人になったらそうはいかないので自然と責任感が出てきました。自分の親からも「いちやなぎで働くようになってコミュ力が高くなったね」って言われます。以前は1人で注文も出来なかったのに、今では注文した後に「ありがとうございます」って言うから「お礼ちゃんと言えるんや」って驚かれます。自然に出るようになったので「いちやなぎ」で身に付いたのかなと思いました。
  
  
  
Q:一柳社長はどんな人ですか?
  
 社長は、社員1人1人とても大事にしていて、バーベキューとか、社員旅行などの社内イベントもすごく大事に考えているので、社員同士のコミュニケーションをすごい大切にしてる人だなと思います。私が悩んでるときに、社長が「気晴らしに焼肉に行こう」って誘ってくれて、焼肉屋で話をじっくり聞いてくれたんです。愚痴も聞いてくれて、その日は抱えているものをはじめて全部吐き出せたからスッキリした気持ちで帰ることが出来ました。社長って否定から入らないんですよね。最初に肯定してくれるから話を聞いてもらって良かったなって思いました。
  
  
  
Q:趣味や、好きなこと、ハマっていることがあれば教えてください。
  
 料理とお菓子作りとギターとピアノにハマってます。中学生の頃、コロナの自粛期間中にヒマだから何か趣味を見つけたいなと思ってたら、見事にお菓子作りにハマりました。お菓子作りって昼に始めたら夕方までかかるんですよ。そうすると母親が台所を使えないから、早く終わらしてって言ってくるのが嫌で。じゃ自分が夜ご飯作るからって言って夜ご飯を作り始めたんです。そこから料理にも目覚めた感じですね。アコースティックギターを始めたキッカケは、高1のときに大人しかった子が音楽の授業でギターを弾いてすごく格好良かったんですよ。自分も弾けるようになりたいなと思って、貯金をはたいて初心者セットを買って自分でも弾き始めたらハマりました。「あいみょん」とかそっち方面を弾いてますね。
  
  
  
Q:最後に新しく入ってくる方に向けてメッセージをお願いします。
  
 最初は会社の雰囲気に馴染めるかどうか心配だと思うんですけど、周りの先輩たちが優しくて、私の実体験でも「こんなのも分かんないの?」みたいな感じじゃなくて、本当に優しく1から全部教えてくれるんです。何度も聞いたら怒られるんじゃないかなって心配は不要です。「いちやなぎ」は、コロナ前はバーベキューしたり、社内旅行もディズニーランドとか近場だと錦帯橋とかたくさん行ってて仲良くなるイベントが盛り沢山。そんな職場だから馴染みやすいと思いますよ。

スタッフの声(國弘料理長)

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Q:この仕事に興味を持ったキッカケは何でしたか?
  
 幼少期から母親が朝昼晩とずっと働きづめの母子家庭で育ったので、台所に立つことや食材に触れる機会が多く、料理を始めるキッカケになりました。当時は料理が楽しいとまでは思いませんでしたが、小学校低学年の頃から自分が食べるものを料理してきてて、妹が2人いるので母親から「温めておいてね」「これだけ作っとってね」って言われた際に、ついでに妹たちに作ってあげたのが料理の原体験です。料理が好きというより、人に料理を振る舞うことが好きというか、食べて喜んでくれてる姿を見るのが好きなんだなって最近思うようになりました。
  
  
  
Q:他にもたくさん会社や飲食業がある中で、どうして「いちやなぎ」を選んだのですか?
  
 高校卒業後、調理の専門学校に行って、湯田の旅館で料理人として働いた後に「いちやなぎ」に入社しました。旅館で働いてるときは雑用ばかりで朝も早く夜も遅かったので、料理に対して情熱を注ぐ時間があまり取れず、言われたことを淡々とこなすだけの1日が過ぎていきました。
 「いちやなぎ」に入ったキッカケは料理人あるあるで、旅館を辞めたときに知り合いを通じて一柳社長から声がかかったんです。周囲から「必要とされるなら行った方がいい」と言われたので話だけでも聞いてみるかと。それで話してみたら社長の不思議な人柄に惹かれて「もう1回頑張ってみようかな」とお世話になることにしました。
  
  
  
Q:一柳社長の最初の印象は?
  
 変な人だなって(笑)。歳も近いので兄貴というか、はじめて会ったのに親近感が妙に湧いてしまって。社長の人柄に惚れて入社したんじゃないかなと思ってます。老舗の会社の社長なのにけっこうフレンドリーな感じだったんですよ。きっと会社で1番人間臭い人なんじゃないかなと思いますね。
 やりたいことをやる執念深さと、どうやったら出来るかを常に考えてるところ。とりあえずやってみて確かめたらいいんじゃないかと考える人で、本当に仕事が好きなんだろうなと。そういうの全部ひっくるめて、いい意味で変人です。私もこの体が許す限り、最後まで一緒に仕事できたらいいなと思っています。何に対しても、社長が一番楽しんでるんじゃないかと感じるので、まさに「食のエンターテイナー」を体現しているのかなと。
  
  
  
Q:旅館の料理人と、仕出し・レストランである「いちやなぎ」で働く違いはどんなところですか?
  
 飲食業って売る単価で変わってくるんですよ。鯛のあら炊き1つとっても「いちやなぎ」なら700~1,000円で売るものを、老舗旅館だったら2000~3000円で売ったりするんです。同じ食材でもそこにかけてる手間が違えば値段が変わってくるんです。どっちがいい悪いは一概には言えなくて、どっちも良いところがあるし、悪いところもあって、そもそも客層と利用シーンが違うんです。
 「いちやなぎ」のお客様は日常使いのお客様。旅館は旅行で利用したりと非日常ですよね。私も最初は戸惑いの連続でした。でも、もし「いちやなぎ」に来ていなかったら「マグロの解体ショー」も経験できてなかったし、人前で喋るようになることもなかったと思います。ここでは自分の能力以上の評価をしてもらってるので仕事の責任や重圧がかかってくるんですけど、社長には良い環境の職場で成長させてもらってるなっていう感謝を日々感じています。
  
  
  
Q:この職場は学びや成長に繋がりそうな職場だと言えそうですか?
  
 料理を極めたいなら旅館とか老舗割烹も選択肢だと思うんですけど「いちやなぎ」でしか体験できないことがたくさんあると思うんです。仕事は人対人でするものなので、せっかく働くなら楽しくやるのが一番。高い志を持って入ってきても心が病んでしまっては元も子もないし、良いパフォーマンスも出来ないですから。楽しく仕事をすることが出来れば余裕や「ゆとり」が出てくるので、新しい仕事もどんどん吸収して高いモチベーションのまま仕事するのが一番大切なのかなと思います。私も出来る範囲でスタッフが楽しく働けるように声かけたりしてます。
  
  
  
Q:あなたが担当している業務、仕事の内容を詳しく教えてください。
  
 調理全般を担当しています。現場にまつわることの全ては料理長である自分の責任。また、発注やスタッフへの指導、マグロの解体ショーもすべて私が担当しています。マグロの解体ショーはそんなに見る機会がないのでお客様も喜ばれています。お子様連れの来店が多く、マグロの解体ショー見たさに来るお客様と、解体後に販売する寿司、刺身、ブロックなどさばき立ての新鮮な生の本マグロを目当てに来店されるお客様も多いですね。解体ショーの時はいつもの2倍近くのお客様がいらっしゃって売り場にマグロを並べた端から取り合いみたいな感じで飛ぶように売れていくんです。いまでは「いちやなぎ」の目玉と言ってもいいイベントになってると思いますね。
  
  
  
Q:他にはどんなイベントが開催されていますか?
 「味の駅マルシェ」というイベントを9月に開催しました。今年からやり始めたイベントで2月にも開催します。夏には山口市仁保の「道の駅」の駅長さんの紹介で、農家の人と協力して「収穫体験」イベントを開催しました。親子で収穫した野菜を仁保の「帰郷庵」という古民家で料理して実際に食べるイベントです。  
 いま人と交わるイベントに力を入れていて今後もどんどん増えていくと思います。もし旅館に勤めていたままだったら一般のお客さんと直接触れ合う機会は無かったと思うし、はじめてのことを手探りでやっていくのは大変なんですけど、終わった後に訪れる「成功体験」や「達成感」は何事にも代えがたくて、やってて良かったと心の底から思います。お客様の笑顔を目の前で見れたり、「ありがとう」の言葉をかけてもらったりするのが飲食業の醍醐味。「いちやなぎ」でしか出来ないことをもっともっと体験して、人間として、國弘拓也として成長できたらいいなと思いますね。
  
  
  
Q:1日の仕事の流れを教えてください。
  
7:00  出勤
    惣菜づくり
8:00  企業用弁当、仕出し
9:30  レストランの仕込み
~11:30
11:30  レストラン営業
~13:30 
13:30  片付け
15:00  休憩
16:00  翌日の仕込み
18:00  退社

※団体予約があった場合、夜勤務もあり
  
  
  
Q:この仕事をしていて1番印象に残っているエピソードを教えてください。
  
 収穫体験のときにゴーヤを収穫したんですよ。ゴーヤとかトマトが苦手な子供って多いじゃないですか。それをゴーヤと分からないように工夫した料理を出しました。それを参加したお子さんが「おいしい!」って食べてくれて「入ってるの分からんかった。このゴーヤぜんぜん苦くない。」って言ってくれたときはメチャクチャ嬉しかったですね。
 ゴーヤは苦味が強いので細かく刻んでハンバーグの種にしたり、苦みが強いゴーヤは塩で揉んで余分な水気を出すことで苦味を軽減できるので、お子さんも喜んで食べてくれるようになります。トマトも小さく切って出してみたら意外と食べやすかったみたいで子供たちがばくばく食べていました。作ったもの、工夫したものを目の前で食べてくれる経験って料理人冥利に尽きるなと。これまで子供の声を間近に聞く機会があまりなかったので、そういった声を聞けてすごく良かったなと思います。
  
  
  
Q:1番つらかったことは何ですか?
  
 辛かったのは、2022年1月に「味の駅」がグランドオープンしてマグロの解体ショーをはじめて開催したときのこと。ほとんどマグロを触ったことがなかったのに、ぶっつけ本番で解体ショーを開催して、当然のごとく上手くいかなくて。本当に悔しかったのでYouTubeで動画見まくって、どうやったら上手くできるのか研究と試行錯誤したことは今でも記憶に強く残っています。本マグロは高級食材で、そんな頻繁に触れるようなものではないので試行錯誤を繰り返しながらアップデートしていって半年経ったくらいで上達しました。
  
  
  
Q:この仕事をする上での「目標」は何ですか?
  
 「マグロといえば、いちやなぎ」という認知を山口に定着化させたいっていうのと、「いちやなぎ」全体の売上をもっと向上させたい。それから社長がやりたいと考えていることを、私ができる範囲で何不自由なく出来るようにしてあげるのが私の目標です。それにはもっと人を育てていかないといけないし、新卒者もどんどん受け入れていかないといけません。社長が新しいことに取り組むことは、企業として成長することに繋がるので、私もなるべく携わっていきたいと思ってます。
  
  
  
Q:最後に新しく入ってくる方に向けてメッセージをお願いします。
  
 やりたいことを形にできるいい意味で自由な会社です。私も長年働いてきて、人間としても、料理人としてもすごく成長できたと思ってますので、上を目指したい方、自分を変えたい方はぜひ一緒に仕事できたら嬉しいです。私も前職を辞めた際は気分が落ち込んでいましたが、ポジティブに考えられるようになったのも社長の存在が大きいんじゃないかなと思います。

経営者インタビュー(一柳達也社長)

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Q:飲食業界における「いちやなぎ」はどんなスタンスの会社ですか?
  
 「いちやなぎ」の経営理念は、「【食のエンターテイナー】 食を通じて、地域の人々にワクワクを提供し、活気が溢れる地域社会を創る」です。私が社長になった2015年からずっと「食のエンターテイナー」という経営理念でやってきているのですが、最近まで、単純にお客様を楽しませたらいいんだと捉えていました。マグロの解体ショーや出張シェフのような煌びやかなイベントで他社との差別化をしていこうと。
  
  
Q:その意識が変わるキッカケは何でしたか?
 農業・収穫体験、古民家体験、「さわやか学級」(放課後児童クラブ)のイベントで出張シェフを実施したことから、エンターテイナーという言葉が持つ「人を楽しませる」という意味合いは、究極的には「食」という武器を使ってもっともっと人の人生を豊かにすることなんだなと気付かされました。私はいま「食のエンターテイナー」という言葉の究極系は「食文化の伝承」だと思っています。
  
  
  
Q:いちやなぎが考える「食文化の伝承」とは?
  
 「さわやか学級」でも「マグロの解体ショー」でも、子供たちは「回転ずし」等でお寿司は知っていますが、お寿司のネタが元はどんな形だとか、その魚がどんな姿・形をしているのか知らなくて、強い関心を持っているんですね。農業体験でも、子供たちから「ナスって土から生えるの?」と質問されて「土からではなくて、茎が生えて実がなるよ」と教えてあげれば、子供たちが食文化を知るキッカケになりますよね。
  
  
<日本の食文化を世界に発信>
  
 いま農業体験と古民家体験をセットでやっていて、昔の家ってこんな生活様式なんだっていうことも分かるし、ご飯をかまどで炊く体験をしたり、食を通じて昔ながらの文化を今の子供たち、日本の財産である子供たちに伝えて食文化を守っていくことが中小企業である我々の一つの存在意義なんだということを社員にも伝えています。日本の食文化を世界に発信するのも1つの目標です。自社のファンを増やすのもありますが、将来 飲食業を目指してくれる子供達をもっともっと増やしていきたい、業界全体を盛り上げたいという想いがあります。
  
  
<食べることは当たり前じゃない>
  
 食文化について考える時、「食べる」って当たり前のことじゃないんだというのは農業体験をしてみると実感します。1つの食事の裏では、色んな人が汗水流して働いているし、お父さんお母さんが毎日料理を作るのがどれだけ大変なのか、子供達には料理を作ることも体験してもらうので、それを知ること全てが食文化だと考えています。それは周りに感謝をするということ。全てに感謝をすることが文化を知ることなのかなと思います。
  
  
 いまは昔に比べて飲食店がたくさんあるし、美味しいのが当たり前って言われるじゃないですか。まずい店を探す方が難しいと言われる中で「いちやなぎ」も美味しいのが当たり前だから、他の飲食店や大手との差別化を考えると「いちやなぎ」もこれからは食文化の魅力を発信できる企業になっていかないといけないと思っています。
  
  
  
Q:「いちやなぎ」のこだわりとは?
  
 「いちやなぎ」と他社さんとの違いは「魚へのこだわり」です。楽をしようと思えば、魚の「切り身」を取れば楽なんですけど、毎朝 活魚(生きたまま飲食店など調理する場に輸送する魚)を仕入れているところが自社ならではのこだわり。「活魚」と「切り身」の違いは、一般の方では気付きにくいと思いますが「活魚」で仕入れることで魚1匹丸ごと余すことなく料理に使えるメリットが大きいのと、「鮮度の目利き」という観点から、自分たちの目で、目の前の魚の鮮度や味を判断することが大切です。一般的に回転寿司で使っている魚は「冷凍」や「チルド」(冷蔵)ですが、「いちやなぎ」はその日におろした魚を使うことにこだわっています。常連のお客様からも「いちやなぎさんの魚は生きてる」とよく言って頂けます。
  
  
  
<大人気のマグロ解体ショー>
  
 「いちやなぎ」のマグロは、解体ショーでおろしたものをそのまま店頭販売しているのですが、実は日本のマグロの9割は冷凍マグロ。スーパーに並んでいるマグロは「解凍」と記載してあって、市場に生のマグロが出回ることはほぼありません。「いちやなぎ」では2022年1月からマグロの解体ショーを始め、最初の半年は毎週開催、現在でも月1回開催しているお陰で、地元にマグロのファンがものすごく増えたなと。完全に市民権を獲得したなと感じています。まだ見たことのない方でもマグロの解体ショーを見て、おろし立てのマグロを食べてもらえればファンになること間違いなしです。うちの子も5歳でマグロ好きですが、回転ずし店のマグロは食べないんですよ。子供でも違いが分かるんですよね
  
    
  
Q:飲食業はこれからどのように変わっていくと思われますか?
  
 1つは二極化でしょうか。値段が高いお店と、そうでないお店。コロナ禍以降、値段が高くても本当に美味しいものを食べたいという声が増えてきたなと感じます。テイクアウト市場もまだまだ伸びるだろうと思いますが、チェーン店のような大企業はいずれ淘汰されていくのではないでしょうか。私は地元の飲食店の方が生き残る可能性が高いと思います。今は消費者が飲食店を選べる時代になったので、TPOによって使い分けされていくのかなと。
  
  
  
Q:「いちやなぎ」で働くメリットはありますか?
  
 魚屋として創業スタートした会社として、自社で活魚を仕入れ、自社ですべて魚をさばいている点と、売店(小売業)、レストラン事業(来店型サービス業)、出張シェフ(訪問型サービス業)、各種イベント、農業体験など、自社で様々な事業を展開しているので飲食業界における大まかな流れを見ることができるのがとても勉強になると思います。専門学校や旅館だと魚をさばく機会なかなか恵まれませんが、「いちやなぎ」には魚専用の調理室があり、和食の道を志す人にとって魚をさばく経験をたくさん積むことが出来ます。それを目当てに調理師専門学校の学生さんがバイトに来てくれたこともありました。雇う側からしても魚がおろせると即戦力ですよね。和食イコール魚とも言えるので、その経験が積める環境は用意してあげられるかなと思うし、私が鮮魚部所属なので丁寧に教えてあげたいと思っています。
  
  
  
Q:飲食業界はブラック産業などと揶揄された時代もありましたが、どのように考えていらっしゃいますか?
  
 私は飲食業の会社の経営者として、飲食業界への固定概念や常識を変えていきたいなと強く考えています。なぜかと言うと私自身がそんな暮らしをしたくないからです。実は、会社の体制を変える大きなキッカケがあり、それがコロナ危機でした。当時の「いちやなぎ」(レストラン)は朝9時に出社、夜は21~22時に帰るのが当たり前の労働環境でした。それが今では朝7時に会社に来て、夕方は17時、18時には退社するスタイルに大きく変更しました。その理由は、社員にも自宅で家族とゆっくりご飯を食べてほしいからです。
  
  
<週休2日制を実現!>
  
 コロナ禍で店の営業ができないときに、夕方17、18時ぐらいに帰ることになったときに若手スタッフの1人が「空が明るいうちに帰れるって幸せ」って言ったんです。それを聞いたときに「いちやなぎ」は飲食業だけど、これからは若者のプライベートや生活を大切にしていかないといけないんだなと痛感させられました。「飲食業はブラック産業」というイメージを払拭していかなければ、飲食業界で働きたい若者も増えていかないだろうと。それを考えたときに、会社が新しい売上や収益構造を作っていくことが出来れば業界のイメージを変えていけるのかなと。私は飲食業の働き方も、自社の考え方次第でどのようにも出来ると考えていて、その1つが1階で展開している「味の駅」です。小売りという事業をテコ入れすることで、飲食業界では珍しく週休2日制を導入しましたし、労働時間も短い方だと思います。
  
  
  
Q:新しく入ってくる方へのメッセージをお願いします。
  
 「いちやなぎ」の職場は人間として大きく成長できる職場だと思います。最初は挨拶も出来なかった19歳の女性が、自分から積極的に挨拶できるほど成長した姿を見せてくれましたし、親子や夫婦で長年働いてくれる社員さんもいて、先代が残してくれた「いちやなぎ」は人で成り立っている会社なんだなと強く思います。先代はコミュニケーションの神様みたいな人なんですよ。先代の悪口を言ってる人を聞いたことがないし、誰からも好かれる人なんですね。
 その尊敬している先代に言われた言葉に「社員が笑っとる会社は潰れん」というのがあって、今でもずっと私の心に残ってる言葉です。社長だから偉いわけじゃなくて、会社組織の中で社長という一つの役割に過ぎません。仕出し部、レストラン部、社長部という風に、実際に「いちやなぎ」では組織図を横並びにしているので、それぞれ役割はあるけれど「人間同士、絶対に横並び」、社員第一主義なんだという意識を持って組織図を作ってます。あなたらしさが発揮できる「いちやなぎ」で私たちと一緒に働きませんか?

会社の歴史

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<沿革>
  
1969年(昭和44) 創業
1989年(平成元) レストラン・仕出しOPEN
1993年(平成5) 「いち膳」テナント要請(2020年に閉店)
2011年(平成22) 仕出し工場増築(山口国体開催)
2015年(平成27) 社長交代
2022年(令和4)  売店リニューアルオープン「味の駅」
  
  
  
<独立と創業>
  
 創業者は父親で、山口市大殿にあった公設市場(現アーケード・マルシェ)の魚屋で母の手伝いをしながら1969年(昭和44)に独立して「いちやなぎ」がスタートしました。山口県は三方を瀬戸内海、日本海、響灘という異なった特色を持つ3つの豊かな海に囲まれ、新鮮で特色のある魚介が豊富に手に入ることから魚の小売りに目を向けました。
  
  
  
<山口市内で店舗展開>
  
 公設市場で事業を始め、まず湯田店、次に平川店を出店し、魚の小売りだけでなく、持ち帰りのお惣菜とお弁当、注文を受けて料理を作り届ける「仕出し」も平川店で始まりました。さらに、このときの巻き寿司が、後の「いちやなぎ」の看板商品「太巻き」に繋がっていきます。1989年(平成元年)には、現在の「いちやなぎ」の場所に店を建て、新たにレストランが始まりました。
  
  
  
<会社の成長期>
  
 1993年(平成5)には「パルトピアやまぐち」に「いち膳」をオープン。2010年(平成22)に本社を増築。2011年(平成23)開催の山口国体で大量の仕出し・お弁当が必要になると予想し、仕出し工場を拡充させる目的で増築しました。実際、国体開催時は500食を1日4回転させて対応するほど大盛況でした。
  
  
  
<代表取締役に就任>
  
 2011年に入社、山口国体を迎え、2015年に代表取締役に就任。コロナ(2019年)までは何もしないでも利益が出ていました。しかし、コロナ危機が大きなターニングポイントに。飲食業界からは客足が途絶え、コロナまでの4年間は社長として何もしてきていなかったと強く反省しました。しかし、中小企業家同友会で「経営理念」「経営指針書」「経営計画」を作っていたお陰で、いま何をしなければならないかが見えてきて、ようやく様々な取り組みが実を結び始めたなと。「楽天市場」への出店も、会社が急速冷凍庫を導入し、冷凍商品に力を入れ始めたタイミングで「出店しませんか?」とお誘いがあり1年間出店しましたが、手数料や発送の手間、サイトの強化が必要なこと等、とても片手間で出来るものではないと判断し撤退しました。
  
  
  
<社内でクラスター発生>
  
 クラスターも二度経験し、自主判断で2週間ほど店を閉めました。クラスター発生のタイミングも早くて散々叩かれて肩身が狭い思いをしました。今となっては笑い話ですが、当時は本当に村八分状態でした。社員が7、8人コロナに感染し、4人が重症化して入院。その際、夜に電話がかかってきて強く責められ、正直わたしはこのとき終わったと思いました。
  
  
  
<「味の駅」のオープン!>
  
 1階の「味の駅」は2022年1月。もともとあった売店を3倍ほど拡張してリニューアルオープンしました。コロナ禍でレストランには客足が途絶えていましたが、オープン時には大盛況でした。コロナ前からテイクアウトは10兆円市場(現在20兆円市場)でどんどん伸びていて右肩上がりの市場と言われていましたし、自社の「経営計画」の中でも惣菜テイクアウトの強化は重点戦略で、お客様が来店されないなら「届ける」しかないという発想がベースとなりました。「出張シェフ」も同じく届けるサービスですし、コロナ禍でも仕出しとテイクアウトは調子が良かったので「家で楽しく食べられる料理」を強化していこうという戦略でした。

特徴・働き方

  • 経験者OK
  • 車通勤OK
  • 交通費支給
  • 社会保険完備
  • 制服貸与有
  • まかない有
  • 昇給あり
  • 賞与あり
  • シフト応相談
  • 長期のお仕事
  • 週休2日制

企業情報・募集要項

会社概要

創 業 /昭和44
設 立 /昭和58年2月
資本金 /3,400万円
従業員数/60名(うち女性38名 うち女性パート32名)

事業内容

・仕出し料理、寿司、弁当の調理及び配達。
・和食料理のレストラン「酒菜 いちやなぎ」の運営。
・テイクアウトのお弁当とお惣菜販売のお店、味の駅いちやなぎの運営。
・出張シェフ

住所

山口県山口市旭通り2-10-23

仕事内容

レストラン及び仕出しの調理の仕事です。

資格

学歴不問
普通自動車運転免許(あれば尚可)

給与

月給160,000~190,000円
※試用期間有(3カ月)

時間

(1)9:00~19:00
(2)7:00~17:00
※休憩120分
 
・平均労働時間数:8
・シフト制

休日・休暇

週休2日制
※6カ月経過後の年次有給休暇日数10日

勤務地

山口県山口市旭通り2-10-23

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待遇

・昇給制度年1回(前年実績5,000~20,000円)
・賞与年2回(前年実績2.00か月分)
・社会保険完備、退職金制度有、通勤費実費支給(上限有)
・制服貸与、マイカー通勤可、駐車場完備

応募方法

「マイカラーを見た」とお気軽にご応募ください。
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採用担当者

一柳達也

案件番号
JY240614a
掲載開始日:2024-09-19更新日:2024-09-20
掲載終了予定日:2024-10-30

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