正社員宇部市

株式会社 いぶき(スマイルライフ創:生活支援員)

生活支援員

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1つの会社に
たくさんの事業・施設があるから
働きやすさ、学びやすさ、ステップアップしやすさ
「いぶき」のウリは3つの「やすさ」!!

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<複数事業展開している「いぶき」で働くメリット>
職員さんに選択肢がたくさんある
・働きやすさ
 →組織が大きくお互いに助け合うから負担が集中しない
  残業もほとんどなく定時に終わる
・学びやすさ
 →違う種類の事業をたくさん展開しているから
  それぞれの事業から福祉を多角的に学べる
・ステップアップしやすさ
 →自分が向いてる事業で働くことができる
  ポストもたくさんあるので給料も上がりやすい
・利用者さんがワンストップサービスを受けられる
 →ヘルパーサービス、就労支援サービス、グループホーム等
  色んな面から1人の利用者さんをしっかりと支援できる。
  各事業で情報共有できるから、より価値の高いサービスを提供できる

どんな仕事?

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生活支援員の仕事
・障害者の成長を支援するリクリエーション、課外活動など
・作業療法(生活上困難となっている事柄に対して、動作訓練をしたり、
 身体機能訓練で能力の維持向上を図ったり、環境設定や道具を工夫するなど)
・障害福祉サービス事業所の利用者に対して、起床・着替えの介助に始まり、
 食事、入浴介助、買い物の付き添い、通院の付き添いなど

職場の特徴

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「スマイルライフ創」
就労や日常生活が困難な方で、在宅で暮らす障がい者の方の日常生活・地域生活・職業訓練などを支援する施設です。いわゆる「通所型」と呼ばれる施設で、障がい者が自宅から通所し、生産的な活動や文化的な活動を行なったり、日常生活訓練(家事や調理)、健康を促進するための運動などを行なっています。

PRポイント①

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組織が大きいので
男性、女性で大きな偏りはなく
さまざまな年代が幅広く働いています。
  
宇部市を中心に複数の福祉事業を展開しており、
7年で80名を超える規模になった成長企業です!
  
あなたに合った
働き方が「いぶき」にはあります!!

PRポイント②

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<経営方針>
  
「挑戦・成長・貢献」 
利用者の方が安心して働ける環境等を整備し心身の安定を図り、地域で充実した生活を営むことができるように見守ります。
地域のみなさまとの結びつきを大切にし、利用者・ご家族・関係機関の密接な連携をもって、サービス環境の向上、維持を目指します。地域交流を大切にしながら、スピード感をもって地域のみなさまに必要とされる社会資源の創出に努めていきます。

スタッフの声(新人スタッフ:平島さん)

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Q:この業界を志したキッカケは何でしたか?
 もともと下関で教員を3年間やっていて、小学校2年生を3年間担当していました。でも、実は大分大学教育学部で「支援教育」を学んでいて、アルバイトで「放課後デイサービス」も経験していたんです。3年間、教員を続けてみたものの、やっぱり障害のある方の支援教育に携わりたいと強く思うようになりました。
 自分の弟が別の就労支援施設に通っているんですけど、「発達障害」と診断されて特別支援学級にも行ったことがあるような弟で、身近にいた家族が周りから不当な扱いを受けてきて、自分もそんな場面をたくさん見てきたから、ちょっとでもその状況が変わればいいなという想いが支援教育を目指すキッカケでした。
  
注)特別支援学級とは、小・中学校に設置されている障害のある児童生徒を対象にした少人数の学級。自立活動や各教科等を合わせた指導など、による学習や生活の困難を克服するための特別の指導を、児童生徒のニーズに応じて行う特別の場
  
  
Q:他の施設もある中で「いぶき」を選んだ理由は何ですか?
 福祉事業を多角的に展開しているので、組織が大きくて年代もさまざまな人が働いているし、弟が就労支援施設に通っていたのもあり、ここなら放課後デイサービスだけでなく、就労支援施設とか他の福祉事業の人もいるので触れ合えることにも期待しました。
  
  
Q:担当してる業務は、具体的にはどんな内容ですか?
 子供たちの「送り迎え」、面倒を見て一緒に遊んだり、支援教育として個別のプログラムを実施したり、様々な活動内容を考えて計画を立てたり。たとえば、プールに行く計画を立てたら、実際に連れてったりといった活動が中心になります。私は新人なので、もともと他の先生方が考えてくださった支援計画を継続していったり、それを活かして計画を立てたりしています。当たり前ですけど子供たちの支援活動が最優先です。教員のとき比較的大規模校で教えていたので、1クラス30~35人の子供たちを見る環境だったんですけど、支援教育では少人数、10人ぐらいの子供たちと、より密接にかかわる環境に変わりました。中にはキャラの濃い子供たちもいて、体力負けしないようにするのが大切です。
  
  
Q:1日の仕事の流れを教えてください。
  
9:00    朝礼、ミーティング
10:00    事務作業、支援準備、買い出し
12:00    休憩
 ~13:00
14:00    学校へお迎え
15:00   子どもたちへの対応、支援教育   
~16:30
17:00    送迎(自宅へ)
18:00    退社
  
※休日は学校の時間帯も子供たちの支援活動
  
  
Q:この仕事のやり甲斐は、どういう部分だと思いますか?
 教員時代は30~-35人クラスの担任でしたが、振り返ってみると1人1人とあまり深く関わることが出来ていませんでした。クラスの人数が多いから、どうしても1人1人の時間が短くなりますが、10人くらいだと子供たちと濃厚に密接に関わることができるので、その分いろいろ楽しいことができたり、子供たちと一緒に頑張ったりすることが出来るっていうところが、やっぱり一番やり甲斐に感じます。少人数だと子供たちのちょっとした変化にも気づきやすく、成長が目に見えて分かるんです。
  
 また、今まで自分が経験してきたちょっとしたことが、支援教育でも活かされることがあって、たとえば、昔観ていたアニメの曲が今の子供たちにも刺さったりするんです。先日も『とっとこハム太郎』の歌が子供たちの心を鷲掴みにして、すごく大喜びしてくれたこととか、意外と何気ない自分のちょっとした経験が役立ったりするので嬉しいですね。子どもたちに変化があると、送迎の時に親御さんが喜んでくださって、この施設に通い始めて笑顔が増えましたとか、こんなことが出来るようになりましたって嬉しそうに感謝してくださる親御さんも多いです。
  
  
Q:今まで一番印象に残っているエピソードは何ですか?
 初対面の時に、どういう距離感がいいのか分からなくて信頼関係が築けなかったお子さんがいたんですけど、日々かかわり合いを重ねていく中で、あるときニコッと笑ってこっちに近付いてきてくれたんです。それまでは私から近付いていかないといけなかった子が、自分からアプローチしてくれるようになったっていうのは信頼してもらえたことを感じた瞬間で嬉しかったですね。
  
  
Q:仕事の目標は何ですか?
 自分も将来的に、子供たちの支援プログラムを考えていけたらいいなって。まだまだおんぶに抱っこ状態なんですけど目標の1つですね。また、弟が就労支援施設にいるっていうのがあって、自社の就労支援施設がどんな感じなのかも見てみたいなと。弟のためにってわけじゃないんですけど、どんな風に支援しているのかが分かれば、自分でも活かせる部分が見つかると思うので経験できたらいいなと考えています。せっかく多角的な事業展開をしている会社にいるので、他の福祉施設では出来ない経験を積みたいですね。
  
  
Q:福祉業界について誤解されてることはありますか?
 福祉業界全般に言えることですけど、世間的にはプラスのイメージがあんまり無い。それこそブラックな業界だとか言う人もいると思うんですけど、ウチは9時~18時の勤務で残業もほとんどないですし、きっちり定時に終わるし、職員間の仲が悪いとかそういうこともありません。だから、業界のマイナスイメージばかりが一人歩きしているなと感じています。だから必然的に、福祉業界に入ってきづらくなっているんじゃないかと。
 いぶきグループなら色んな種類の事業所があって、そこで働くたくさんの人がいるので、1法人1事業所体制の組織と比べると、お互いサポートし合うことができるので定時に終わるし、残業もほとんどない体制が築けているんだと思います。前職は女性が多い職場で、雰囲気も立ち位置も困惑することもあったんですけど、「いぶき」だったら同性で同年代の職員もたくさんいるのでコミュニケーションもすごく取りやすいなーというのが実感です。そういう意味ですごくバランスが取れてる職場だなって。私が働いている「ライフステップ創 妻崎」でも就労支援施設 B型や日中一時支援も併設されているので、そこの職員の方ともお話しすることも出来て、勉強になることが多いです。
  
  
Q:利用者の方とのコミュニケーションで心掛けていることは何ですか?
 障害のある子どもたちは、どうしても出来ないことがあったり、出来ないことに対する子供たちの反応がそれぞれ違ったりするので、子供たちの趣味・興味とか身近な部分から、徐々に関わり合いを深めていくことが大事です。まずコミュニケーションの土台として、信頼関係をまず作っておかないといけないですね。
  
 たとえば「叱る」という行為1つとっても、相手の懐に入り込むというか、相手が興味あるものを、周りの人から聞いて試してみたり、こちら側で新しく提供してあげたり、もっと積極的に関わることができるように色んなボールを投げていくことが大事。自分が昔観たアニメのことだったり、どこかに行った話とか、どの話がどこで繋がるか分からないので色々試してみることが大事です。子どもたちの中には、虫の図鑑をずっと読んでたり、ずっと川の話をしてたりと趣味に対してすごいこだわり持ってる子もいて、本当にふとしたことが、その子の興味を引いてっていうことはあるんですよね。ちょっとでもその子の世界が広がってくれたらいいなと思っています。
  
  
Q:利用者の方が一番喜んでくれるのはどんな時ですか?
 やっぱり一緒に遊ぶこと。1人で遊ぶというよりも、一緒になって、その子が好きなものを提供してあげる。そうすると子供たちが笑顔になることが多いんです。一緒に何かやってあげる、遊びを提供するとか、好きなものを見つけてあげるとか喜んでくれますね。世間一般から見たときに、少し距離を取られがちな子もいる中で、職員が寄り添って一緒に遊んだり、関わってくれたりする人がいるっていうのが子供たちにとって嬉しいことなんじゃないかなと感じています。
  
  
<会社の特徴>
Q:「いぶき」の特徴はどんなところだと思いますか?
 会社がいろいろ手広く事業を手掛けているので、働く環境、福祉を学ぶ環境としては恵まれてるなって思います。「放課後デイサービス」、「ショートステイ」もあって、「相談事業」もあるし、私が働いている「ライフステップ創 藤山」では「児童発達」もやり、「就労支援施設」A型、B型とか本当にいろいろな福祉事業を運営しているのが1番の特徴でしょうか。
  
 自分の将来を考えたときに、社内に経験豊富な人がいるから自分の勉強になるとか、多角化しているから様々な福祉事業を経験することができる環境にあるというのは大きなメリットです。将来の選択肢が豊富にあるのは働く立場からすると有難いですね。いま自分が働いている「放課後等デイサービス」からの学びだけではなくて、就労支援施設で働く職員さん、認知症施設で働く職員さんとか、さらにそれぞれの事業の利用者さんからも色々なことが学ぶことが出来るんです。1つの仕事を極めるのも大切ですが、障害者福祉の業界をもっと大きな観点から捉えることができるのは大きな魅力です。
  
  
Q:職場はどんな雰囲気でしょうか?
 一般に、介護職は女性が多い職場ですが「いぶき」は男性職員もたくさんいるし、私と同年代の若い職員も、年配で経験豊富な職員もたくさんいて、世代間のコミュニケーションも円滑です。ちょっとしたことはホワイトボードに書いたりして、こまめに連絡も取れています。新人の私も同期や同年代の人たちとご飯に行ったり、食事のあとにカラオケに行ったりリフレッシュしています。。
  
  
Q:プライベートでの趣味や、好きなこと・ハマってることはありますか?
 ドライブと読書が好きですね。ドライブは、目的がなくてもとりあえず車に乗って出かけます。仕事でも送迎で車を使うし、新しい抜け道を見つけたりすると嬉しくなりますね。大学時代はボルダリングしたり、カラオケにハマっていました。また、サッカーの「大分トリニータ」とレノファ山口との対戦があった時は、友人とどっちが勝つかで盛り上がってましたね。
  
  
Q:最後に、新しく入ってくる方へのメッセージを。
 もしかしたら福祉に対するネガティブなイメージがあるかもしれませんが、実はそんなことないんですよと言いたいです。経験や資格がそこまで重要じゃないって言ったらおかしいかもしれないんですけど、経験・資格がたくさんあるということよりも、真摯に子供と向き合いたい、人と関わりたいっていう気持ちを持っていることが大事。人に寄り添う仕事って、自分の人生でのちょっとした経験が活かせるってことがある仕事だと思うんですね。だから私は、真摯な気持ちさえあればどうにかなるんだと思っています。周りには助けてくれる人もたくさんいる職場なので、ぜひ気軽に飛び込んできて欲しいなと思います。

スタッフの声(清原さん)

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Q1:働き始めたキッカケは何でしたか?
 主人の転勤で大分県から宇部市に引っ越してきました。もともと保育士をしていたのですが、引っ越しのタイミングで新しい仕事にチャレンジしてみたくて「いぶき」の調理員の募集に応募をしたものの、枠が埋まってしまっていたので、空きのあった保育士のパートとして働くことになりました。当時は子供が小さかったので、何かあった時にすぐに駆け付けられる範囲内で仕事を探していて、「いぶき」を希望したのは近所だったから。
 もともと保育士を目指したのは、自分が子どもの頃に通ってた保育園のことが大好きだったからです。先生のことが大好きで、卒園してからも大人になってからも交流がずっとあって。学校を卒業した後も自分が通ってた保育園に就職しました。
  
  
Q:新しい職種を経験してみてイメージが変わったのはどんなところですか?
 保育士として働いてきて、子供たちとはたくさん関わってきましたが障害のある子と関わるのは初めてでした。それまでどうしても大変そうなイメージを抱いていたのですが、それは私が「集団」として捉えていたからで、「放課後等デイサービス」というサービスでは子供たち「個々」に合わせた支援を行なっていく理念のもとで運営されており、私自身が持っていたイメージも大きく変わることとなりました。
  
 私がここに来て4年。一般的に保育士の仕事は就学前の子供たちが対象ですが、「放課後等デイサービス」の利用者さんは小学生が中心で、保育園とは年齢も学年も違うし最初は戸惑いもありました。でも、障害を持っている子供たちに素直な子が多いんですよね。いまは放課後等デイサービスの職員として、小学生の子供たちに関わるのが楽しいです。障害を持っている子供たちは成長がゆっくりなところがあるのですが、そのぶん何かが出来るようになったときの喜びはより大きいですね。
  
  
Q:違う分野からの転職を検討している人に対して、経験したからこそのメッセージは?
 利用者さんとのコミュニケーションがネックになってくるかなと思うんですけど、色んなコミュニケーションの仕方があって、言葉で伝えるだけではなくて、視覚で情報を伝えた方がコミュニケーションしやすい、情報を得やすい方がたくさんいて、信頼関係を構築するために諦めずに色んな方法を試してみたり、試行錯誤することで自分の技術が磨かれていったりします。その試行錯誤が決して無駄にはならないんです。この利用者さんに対してはそれが上手くいかなくても、他の利用者さんでは上手くいったり、それを職員間で共有することでヨコ展開できるようになります。
  
  
Q:昔の自分と比べて成長したなって感じる部分はありますか?
 副施設長という立場になって2年。仕事内容もだいぶ変わり、利用者さんと親御さんに対しては経験で乗り切れても、職員さんをまとめたり、管理したりすることに関してはまだまだ未熟。職員同士のコミュニケーションも、試行錯誤しながら自分の引き出しを増やしていくことが大事だと思っています。とくに話をしっかり聞くことが大事。相手のことをより深く知るという姿勢を大切にしていきたいです。
 実は私、管理職になりたくなかったんですよ。実際、管理職になって何か月かで現場の方が楽しい、利用者さんと一緒に戯れている方が楽しかったって思うことが何度かありました。人をまとめる仕事って大変なんだって強く実感しました。いまは現場にプレーヤーとして入るのは2割ぐらい。人が足りないってヘルプが来たら現場に入ります。
  
  
Q:この仕事(放課後等デイサービス)で「やり甲斐」を感じる部分はどういうところですか?
 利用者さんを支えてあげてるとは私はサラサラ思ってなくて、利用者さんが一般の人と同じように普通の生活ができるような活動を提供して「楽しかったね」「またやりたいね」という声が聞けた時に、やって良かったなと心の底から思います。利用者さんのことで悩んでいる親御さんがすごく多くて、この子がいたら出かけられない、買い物にも行けないって言われるんです。私たちがお子さんを預かって少しでも負担が軽くなればいいし、色んな場所に連れて行って、はじめての経験をたくさんしてほしいと思いますね。
  
 もともと高齢者介護施設で働いていた人が、障害福祉施設に転職してくるケースがけっこうあるんです。理由の1つに、自分たちの関わりによって利用者さんが変わったり、成長していく様子を目の当たりに出来るというやり甲斐の部分が大きいと思います。語弊があるかもしれませんが、高齢者介護は利用者さんの変化が起こりにくく、亡くなってしまう方々を相手にしているので、職員自身も気が滅入ってしまう人もいるんです。
  
  
Q:1日の仕事の流れを教えてください。
  
9:00   出勤
9:15   ミーティング
10:00   事務作業  
11:30   現場のヘルプ等
12:30   昼休憩
~13:30 
13:30    関係各所との連絡・調整
14:00   会議
15:00   部署ミーティング
18:00   退社
  

Q:専門的な知識やスキルは、どのように身に付けていけばいいですか?
 社内の研修も、外部研修も含め、いろいろな種類の研修が揃っているので安心してください。研修制度はきちんと「仕組み化」されていて、1ヶ月ごとに自分が可能なタイミングで動画を視聴する研修スタイルです。初任者研修は、入職された方が一番最初に受けるオリエンテーションで1本が15分程度の動画を6、7本ぐらい見てもらいます。
  
 私自身も仕事が変わって初めてのことが多かったので、研修システムには随分と助けられました。いまは会社も大きくなって、施設も増えたので現在はOJT(職場内訓練)だけでなくoff-JT(座学・研修・セミナー)にも力を入れています。初心者の方、まったくの未経験者でも障害福祉施設の職員として立派にやっていけると思います。もちろん大前提として、利用者さん1人1人の症状、持たれている特性をしっかり把握して、業務にあたって頂くことが大切になります。
  
  
Q:仕事での目標を教えてください。
 目標は「利用者も職員も楽しいと思う職場を作ること」です。
利用者さんに楽しんでもらうのは勿論、自分自身が心から楽しんでる姿を見せないと利用者さんも楽しい気持ちになれません。一般の家庭でもそうだと思うんですけど、お父さん、お母さんに笑顔が絶えない家庭では子供はそれだけで幸せを感じます。まずは職員自身が楽しいと思える職場、楽しいと思える活動を行なっていくことが目標です。「いぶき」らしさの1つに、新しいことへの挑戦や、誰かと一緒に楽しいことを創造しようってスピリットがあって、それは「いぶき」の経営理念である「挑戦・成長・貢献」にも含まれてるんです。
  
  
Q:1番印象に残ってるエピソードは何ですか?
 障害福祉施設の利用者さんには言葉が出ない方もいて、高校生の男の子で表情のない子がいたんです。その子が請け負っている仕事のペットボトルのラベル・キャップ剥がしが初めて1つできたときに、普段はリアクションが薄い子だったのに「イエーーイ!」って大きなリアクションが出たことに本当に驚きました。いままで言葉こそ出ていなかったけど、きちんと伝わっていたんだなと感じられて嬉しさがこみ上げてきました。表情が出ないように見えたけど、実は本人の中では色々感じている部分があったんだなって。私たちの働きかけ次第で人は変わるんだ、成長するんだと強く実感できた瞬間でした。預かってから間もない段階で、こんな大きな変化も起こるんだっていう新しい発見でした。
  
 保護者の方もすごく喜んでくれて、私たちは人間である以上、楽しいとか、嬉しいという感情はできるだけ経験させてあげたい、経験してほしいなと思っていて、日々の関わりを通して利用者さん達に対する使命にも似た気持ちを強く持っています。おこがましいかもしれないけど、施設を利用してくれてる以上は何かを身に付けてもらいたい。私、人生で経験したことって絶対マイナスにならないって信念があるんですよ。小さい頃に経験した何でもない砂場遊びが、大人になったときに「ものづくり」が好きになったり、友達とのルールを学んだりとか、小さいことかもしれませんが社会に出たときに何かの役に立つ、何かに繋がってくるんじゃないかと思っているんです。障害があるから出来ないよねと一括りにしてしまうのではなく、色んなことを経験して大人になっていってほしいなと思っています。
  
  
Q:新人さんが入社してきたら、どんな風にサポートしてあげようと思いますか?
 まずは新人さんが話しかけやすい雰囲気を作ってあげることが大事かなと思います。教え方もなるべく丁寧にして、最初は関わりたいなと。私のときは先輩職員が1人ついてくれて、いろいろ教えてくれながら、一緒に考えてもくれたのが嬉しかったので、私も同じようにしてあげたいなと思いますね。実際に入職後のオリエンテーションでは、施設長の水上か私がお話をさせてもらうことになります。
  
  
Q:利用者さんとのコミュニケーションで心掛けていることは何ですか?
 なるべく「わかりやすい言葉」で端的に、「表情豊かに」接するように心掛けています。ただでさえ言葉でコミュニケーションが取りにくい方たちなので、コロナ感染防止でマスクをつけた眼だけのコミュニケーションでは、笑ってる、泣いてる、怒ってるというのはなかなか分からないし、伝わりません。伝える際の表情だったり、ジェスチャーは大事です。「絵カード」と言われるコミュニケツールを使って、たとえばドライブに行こうよって時に車の絵が描かれたカードを出して伝えるとかコミュニケーションも工夫するのが日課です。
  
  
Q:社長はどんな方ですか?
 笹部社長はなんでも相談に乗ってくれる方。けっして否定せずに、まず一旦こっちの話を受け止めてくれる人なんです。そこからご自身の知識・経験からアドバイスや的確な指示を頂いています。「いぶき」は、まずはやってみようというスタンスを大事にしているので、入ったばかりの頃、何も否定されずにたくさん経験させてもらえたことは、いまでも本当に感謝してることの1つです。移動になってからは毎日 笹部社長と顔を合わせるので、他愛のない会話から冗談を言い合ったり、お互いの共通の趣味の話とか、お姉ちゃんみたいな感じでフランクに接しさせてもらってます。
  
  
Q:趣味や好きなこと、ハマっていることがあれば教えてください。
 ミュージシャンのMrs.GREEN APPLEさんにドハマりしています。先日、ライブに行ってきたんです。「愛知SkyExpo」でのライブで席がめっちゃ良かったんですよ。彼らにはポジティブな楽曲が多いんですけど、歌詞だけ見たらけっこうナイーブな部分もあって。仕事前に『私は最強』って曲を聞くと、その日の仕事を頑張れます。高1の娘、中1と小5の息子がいるんですけど、娘もミセスグリーンアップルのファンなので愛知に一緒に行ってきました。こないだも休日に高1の娘と一緒にカラオケ行ってミセスグリーンアップルばかり3時間歌ったりとドハマりしています。
  
   
Q:新しく入ってくる人へのメッセージをお願いします。
 利用者さんに楽しんでもらうために、職員1人1人が楽しいと思えるような職場、サービスを提供していきたいと思っています。前職が何であるかに関わらず、1人1人のこれまでの経験やアイディアを「いぶき」で存分に発揮して頂きたいですね。また、新卒の方や若い方であれば、たとえ経験が少なくても色んなことを貪欲に吸収して身に付けていって頂きたいと思っています。

経営者インタビュー

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Q:福祉業界はどんな特徴がある業界ですか?
 とても閉鎖的な業界で、福祉業界で働いていると、関わる業種、人たちがどうしても限られてくるんですよ。たとえば、病院、学校、行政機関であるとか、すごく限られた関係先と密に仕事をしていくのが特徴的な業界なんですよ。だから、何か問題が起こったときに、似たり寄ったりの回答しか出てこないということになりがちです。昔からこの業界には、福祉しかやっちゃいけないみたいな固定観念があって。でも実は、福祉ってどの業種とも相性が良くて「〇〇×福祉」が実現できればCSR(企業の社会責任)活動として企業さんの価値も上がっていくし、業種によっては凄くマッチングすることも多いんです。就労支援施設の強みって、この人手不足の時代でも人材がたくさんいることなんですよ。グループ全体で100人近い人が就労支援施設に「働きたい」って通ってくる。1つの事業所でも20人、30人って通ってくる。こと障害福祉に関して言えば、日本は働きたい人たちの持っている潜在能力を使い切れていないんです。残念ながら事業所も最低賃金に甘んじていることが多いから、もしその力を活用することができれば現在の日本の人手不足問題なんてものは、ある程度解決するんじゃないかと私は思っています。でも、施設の方でこんなことやっちゃいけないって制限をかけていることがまだまだ多くて。外に出ていかないとだんだん思考停止してしまいます。でも、外に目を向けてあげれば業界も変わっていくんじゃないかなって。
  
  
Q:福祉業界の10年後、20年後はどのように変わっていきますか?
 福祉業界は3年に1度、4月に制度の改正があって、これは今まで良かったけど次からは駄目、これは今まで駄目だったけど次からはOKという風に制度がガラッと変わるんです。どんどん増やせって言われていたものも、もう必要ありませんと急に変わったりする。とくに問題が起きてる事業に関しては減らしますとか。
 急拡大してきた福祉業界も、今後は変わっていけるところしか生き残れなくなる。利用者さんはその施設に通う意味、楽しさとか、安定も求めるけど、やっぱり障害福祉が高齢者福祉と違うのは、新卒みたいに若い人たちがどんどん入ってくるところです。高齢者福祉(介護)の場合は、高齢者だから自分の力ではもう動けなかったりして、そこから抜け出すことは難しかったり。障害福祉の場合は、若い人たちが相手なので、今だと皆スマートフォン使いこなしたり、昔とは状況が様変わりしてるんですよ。そういう時代の変化に対して対応していけないと生き残るのが難しくなる。就労継続支援の請負業務、自社事業に関しても、若い世代の利用者さんに響くものを提供できないと、どんなに支援の腕があると言っても、つまらない施設には利用者さんは集まらないんです。
  
  
Q:印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
 利用者さん皆が1番喜んでくれる、良かったねって共通するのは食べること。みんなで一緒に準備して、一緒に食べたりするとすごく喜んでくれます。たとえば、皆でバーベキューしようって話になると身体全体を使って喜びを表現してくれます。日頃はルールを守れなかったりする最も障害が重い人たちが、不思議とバーベキューのお肉の列に並ぶときだけは、列を作って誰もルールを破らないんです。かき氷でもそれは同じでした。私たちにとってもすごく勉強になって、普段からどうすればこの子たちがルールを守れるか色々考えて、何をやっても上手くいかなかったこともあったけど、BBQの時はルールの説明したわけじゃないのに自然と列に並べるんだって思いました。こんな風に、日々 私たちも利用者の方から学ばせてもらっていて、それを利用者の方の成長に繋げていけたらいいなと。そこにやり甲斐を感じる仕事ですね。
  
  
Q:離職率は高い方ですか?低いですか?
令和2年度の動向調査によると、医療福祉業界における離職率は14.4%。これは医療・福祉という業界全体の数字だからあまり参考にはなりません。こと就労支援事業所に限っては一般的な離職率って1年で30%とかくらいじゃないでしょうか。それと比較すると、年にもよりますが「いぶき」は10%切る年もあるので、一般的な離職率の半分以下くらいじゃないかなと思います。
  
  
Q:今後も拡大路線・多角化路線は続きますか?
 私たちが複数の事業展開を行なっているのは、新たな職員さんが入ってくれば、その職員さんに合わせた職場や事業所を作りたいからなんです。よく誤解されてるものの中の一つに、福祉業界は給料が低いというのがあるんですけど、「いぶき」には入社1年目で年収500万の人もいるし、入社5年目の女性管理職で年収500万円弱の人も実際にいます。だから、決して福祉業界の給料が低いなんてことないと思います。問題は長く勤めないことにあると思います。その女性はもともと保育園の先生ですけど、一般的な保育園のお給料と比較するとかなり高い水準ではないでしょうか。他にも入社2年目の男性職員で年収500万弱の人は50代後半で、この仕事がしたいからって前職を早期退職までして、学校で資格を取って入社してきた人です。他にも、異業種からの転職は多くて、警察官、教師、保育園・幼稚園の先生、もと営業職、建設業とか、介護施設からの転職も勿論たくさんいますけど、他所と比べて割合的に意外に少ないかもしれません。病院勤務をしていた看護師さんは、病棟勤めが自分に合わないとか、クリニックよりこっちの方が給料がいいからと転職してくる人がいます。
  
  
Q:教育体制や評価制度は、どのような形を取っていますか?
 入職時のオリエンテーションに丸1日。定期的に社内研修を実施していて、好きなときに動画視聴してもらうかたちで新人さんに限らず入職後は継続して研修を行なっていきます。社内研修、OJTに限らず、オフJTも含めて多面的に学べる環境を提供していて、未経験の新人さんからスタートしても、いずれは先輩たちと同じ研修内容に合流してもらいます。具体的には、動画視聴は月1回。1つ5分くらいの短くて分かりやすい動画を7、8項目。それを目安に1ヶ月の中で可能なタイミングで視聴して、感想のレポートを提出してもらっています。
  
 また、教育の一環として、福祉業界以外の異業種からも研修を取り入れるようにしていて、管理職の人には中小企業診断士の先生の研修を受けてもらっています。経営者は色んな職種の人と話をする機会が多いけれど、職員さん達にもなるべく他業種の人たちと話をしてほしくて、積極的に他業種から研修を取り入れるようにしています。たとえば保険屋さんを呼んでリスクマネジメント研修を実施したり。やっぱり私たち福祉業界だけの言葉・観点で見てしまうと、出来るわけないとか、絵に描いた餅だと受け取られがちな部分を、他業種でも同じようなことやってるんだって分かれば、よりリアルに感じて学んでもらえるのかなと。
  
  
Q:親睦イベントの開催状況は?
 コロナも収まってきたのでグループ会社の中で順番に集まって、職員全員参加でなくてもいいので、何か持ち寄ったり、厨房で何か作ったりして懇親会が開催できたらいいなと。グループの規模がここまで大きくなかった頃は、居酒屋さんで懇親会を開催していたのですが、人数が増えてくると夜勤の人もいるし、皆のスケジュールがなかなか合わなくなり、人数的にもお店で開催できる規模を超えてきたので、最近では各事業所ごとか、2~3事業所ずつ集まって開催するようにしています。福祉施設は時間帯によっては使っていないスペースが生まれるので、有効に活用していきたいですね。また、外部に向けてのイベントも開催していきたいですね。
  
  
Q:スタッフが辞める理由で何が多いですか?
「いぶき」では人間関係が原因で辞めるって話はほとんど聞かないですね。ただ、私たちの会社は、職員さんが年々増えていっている状況で、それによって経営者と職員さんの間の距離がだんだん開いてしまって、昔のように職員さんの一挙手一投足を見てあげることが難しくなってきているのが課題です。規模が小さかった頃は本音を話さなくても何となく相手の考えていることが分かってましたから。

Q:いまハマっていることや好きなことは何ですか?
小型犬を2匹飼い始めて、完全に犬中心の生活になりました。2匹ともチワワで、1匹はロングコートのブラックタン(黒)。もう1匹はスムースコートの白。同じ犬種なのに大きさがまるで違って、白い方は一般的なサイズで2.5キロ。ロングコートの方は毛を短く刈ってるんですけど、出会った人たちから「柴犬かわいい~!」って言われるくらい大きいんです。お盆にはワンちゃん2匹連れて大分県に旅行にも行きました。

Q:新しく入ってくる人へのメッセージをお願いします。
 株式会社 いぶきは7年という短期間で規模が大きくなりました。創業当初は、職員さんと利用者さんの人数を同じぐらいの比率で考えていれば良かったのですが、一気に職員さんが増えてきたことに対して、まだまだ仕組みや工夫が足りていないなと経営者として痛感しています。これまで利用者さんに対しては色んなことを考えたり、仕組みを作ったりしてきて、ある程度「答え」のようなものも見えてきました。でも、職員さんに対しては凄く葛藤しながら、ちゃんとした会社にしようと思って体系化された評価制度を作ったりしてきたのですが、まだまだ効果的な手を打てていないなと。職員さんの教育や成長についての課題も、私たち経営側の努力がまだまだ足りていないんだと。もっともっと魅力的な会社作り、組織作りのために経営資源を投じていくつもりなので、私たちと一緒に頑張りませんか?
  
  
 何か作ってみたい人、新しいことに挑戦してみたい人。福祉という仕事を、ただ人のお世話をする仕事と捉えている人より、新しいことに興味がある人が応募してきてくれると嬉しいなと思います。やっぱり私たちは職員さんと一緒に、新しいものを作っていきたいんですよね。繰り返しになりますが、福祉業界ってどんな業界とも相性がいいんですよ。色々なものと組み合わせることで新しい付加価値を生むことが可能な業界なので、自分の中にアイディアを持ってたり、これまでやりたかったけど出来なかったことがある人は、その夢の続きを「いぶき」で一緒に叶えませんか? 異業種出身であろうが、福祉職経験があろうが無かろうが新しいことにチャレンジしたい人を歓迎します。

会社の歴史

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<創業の経緯>
 同僚の息子さんに知的障害があって、障害者グループホーム、就労継続支援B型を利用して父親1人で育てていたんです。でも、やはり経済的な負担も大きく、雇用型といわれる就労継続支援A型を利用して、もう少しだけ働いて自分の生活費を稼いでほしい、自宅では見てあげることができない、障害福祉のリアルな現場の悩みを聞いていました。当時は高齢者介護の仕事をしていて、経営者に就労継続支援事業を始めてみたらどうかと提案したのですが、障害者を雇用するという部分でなかなか受け入れてもらえず、だったら自分たちで立ち上げてみようということで「就労継続支援」事業を始めることになり、平成28年8月に法人を設立し、8年目を迎えることになりました。
  
  
<身近に困った人がいたのがすべての起点>
 その父親に聞いてみると、施設の利用料を毎月支払わないといけない、手出し分が月3~5万円になり大変というだと。父親は「親が死んだらどうなってしまうんだろうか?」と心配されていて。なんでも障害児を持つ親御さんはどこも同じような状況なんだとか。その頃は雇用型の就労継続支援A型、非雇用型の就労継続支援B型の違いすら知らなくて、A型の施設に移れたら大丈夫なんだなと安易に考えていました。でも実は、そもそもA型の施設の数が足りなくて利用できる施設がなく、通える状況にないということが分かってきました。私が働いていた介護事業所も、常に人手不足で求人をかけても応募がないという状況だったので、掃除やシーツ交換であるとか単純な業務を請け負ってもらえるように就労継続支援事業を立ち上げたらいいんじゃないかという提案でしたが、先ほども言ったように却下されてこの話はそこで終わっていました。
  
 しかし、私が退社するタイミングで創業の話が出て、同僚の息子さんのような利用者がいるのなら、きっと他にも同じような境遇の人、経済的に苦しんでいる人がいるだろうと確信。その同僚に何が1番問題だと思うかを教えてもらったら、「A型事業所での賃金がもう少し高ければ施設を利用したい、手出しを少なくしたい」ということだったので、自分たちでそれを作ればいいいう発想で就労継続支援事業をスタートしました。
  
  
<事業展開>
 同僚の親子をモデルケースとして、同じ問題を抱える人が20~30人はいるだろうと思い、就労継続支援事業として開業。当初は自社事業がなく、請け負う仕事を探すのに少し手間取りました。制度上、利用者さんに支払う賃金は、国の給付金から支払ってはいけないルール。自分たちで企業を見つけて交渉し、仕事の委託を受けなければなりません。
 利用者さんの募集では、高齢者介護のときの経験で、どの媒体に出して、どんな表現で募集するのがよいかのノウハウがあり、折込求人チラシで募集をかけたら毎日電話がかかってくる状況に。
 開業当初、私の現場経験から「職員は常に充足してる方がいい」「足りなくなったら困る」「人員配置基準を割ったら困る」と職員をかなり多めに採用したので、運転資金をやりくりするのが大変でした。初月の経費が莫大になり、採算を割りそうな状況になった時には焦りましたが、職員のお姉さんに金融機関の法人営業部の人がいて、相談したら「つなぎ資金」を融資してくれて非常にありがたかったですね。
  
  
<業界の暗黙のルールの存在>
 最初は何も業界のこと分からなくて。たとえば、同僚の息子さんの話でも、手出しを無くして生活費の足しにするなら、就労支援施設の利用者さんの賃金を上げてあげたらいいんじゃないかと思ったんですね。ハローワークで他のA型事業所の求人を見ると、当時の最低賃金735円で募集していて、自社で時給800円でチラシを打ったら電話がたくさん鳴るんですよ。ただ、それが業界のルールを破ってたみたいで、開業したばかりの施設が時給800円だせるのはおかしい、仕事があるかどうかも分からない状況なのにと散々陰口を叩かれて。でも、お陰で利用者さんがたくさん集まったものの、今度は嫌がらせを受けるようになり、他所で手がつけられなかった人とか、他所でトラブルを起こして事業所を辞めさせられた人とか、次から次へといわくつきの人を紹介されるように。今から思えば嫌がらせだったんですけど1件も断らずぜんぶ受けたんです。その人たちは色んなトラブルを起こすのですが、目の前のことに一所懸命に対応し、1つ1つ解決していきました。
  
 開業当初から自分たちがしたいことより、利用者さん達が行きたくなる、ここなら通えると思えるような施設を作ろうと思っていました。福祉事業とはいえ、事業はニーズありきだと思っていたからです。100万人に受け入れられるような事業は必要ないと考えていて、働くのが難しい人が1人いると相談を受けたときに、同じような人が世の中にきっといる、地域にも一定数いるだろうと。施設の定員はせいぜい20~30人なので、1人のニーズをきちんと捉えていれば定員は埋まるというのが私たちの考えです。相談を受けたときに、そのひと1人だけの話として考えるのではなく、どういうものがあれば、その人の背後にいる、同じ状況の人が社会からこぼれ落ちずに生きていけるかいう視点で対応するようにしています。そのニーズ視点が、これまでの私たち「いぶき」の急成長に繋がってきたと考えて思います。
  
  
<「来るもの拒まず」のスタンスが道を拓いた>
 どの施設からも断られるような人たちに、私たちがしっかり対応できるようになれば福祉業界できちんとやっていけると開業当初から考えていました。結果的に「いぶきは誰でも受け入れるから、困ったら送っておけ」みたいな状況が私たちの問題解決力と組織力を向上させることになりました。自社の中にいろんな種類の施設が増えたのは、利用者さんが別の施設に通わなければならなくなったときに、自社の事業所の中で、利用者さん目線で、この施設が駄目になったら、いや別にこんな施設もあるよと提案したかったから。利用者さんが社会からこぼれ落ちないように施設の種類を増やすということを続けてきた結果が、1法人でさまざまな種類の事業所が増えていくことに繋がりました。福祉業界では1法人1事業所というのが全体の40%の状況で、利用者さんの選択肢を増やしていった結果が1法人複数事業展開なんです。
  
    
<1法人複数事業展開がもたらすメリット>
 多いのが「放課後等デイサービス」を複数展開する、「就労継続支援」を複数展開するというように、同一事業を複数展開するという選択肢もありますが、1人の人が国から給付金をもらうことを考えたときに、同じ事業が複数あっても給付額が倍にはならないんです。たとえば介護のホームヘルパーサービスで、家ではヘルパーサービスを利用する、就労継続支援施設も利用できる、グループホームに住むこともできるという風に、1人の利用者さんがどれだけ複数のサービスを受けられるか、国から給付を受けられるかを考えた際に、同一事業を複数展開していった場合、ビジネスとして事業所運営を考えると、そのぶん利用者さんの人数を増やなければならなくなるから大変です。でも、別の種類のサービスを複数展開することが出来れば、1人の利用者さんを多面的な角度から見ていくことができるし、事業所運営的な面から言えば、1人の利用者さんから複数の収益が生まれるし、利用者さんとも、より密接に関わっていけるというメリットがとても大きいので、私たちは複数事業を展開するスタイルを取っています。
  
 利用者さんがワンストップサービスを受けられるメリットも大きくて、どのサービスを利用するときでも、同じ会社で情報を共有できるので、利用者さんについての伝え忘れや情報のモレがなくなります。自宅での様子、医療面、仕事をする様子、生活の中での様子とか、利用者さんの生活上のさまざまな面での状況が把握でき見落としが少なくなるし、何か問題が起こったときも複数サービスでケア出来ていれば、その問題のキッカケ・原因をひろってきやすくなります。それをすぐに組織内で共有して問題の解決に繋げられるのは大きなメリット。
  
 2022年にグループ会社として「株式会社 凛と」、「株式会社 アノニモ」を設立したのも、代表者が違えば会社のカラーが違ってくるから。会社の看板が違えば、社風が違ってくる、働き手が違えばグループ会社でも雰囲気がまったく違う会社になると思います。もちろん給与体系であるとか、職員の待遇については、グループ共通でなるべく良いものを採用していきますが、たとえば職員がどこかの施設で働くことが難しくなり、他所を探したいと言われた場合に、今までは見送るしかなかったけれど、グループ会社に別の施設があり、あの施設は女性が多いとか、この施設はこんなことやってるから見てみたらと提案することができるようになります。職員が施設を移らなければならなくなった時に、まず自社の中で検討してもらうことが出来るんです。
 利用者さんの場合も「雰囲気が違う施設でもう一度がんばってみます」と言ってくれれば、同じグループ内で情報共有もしやすいし、職員同士の交流もあるから、困ったことが起こってもお互いに相談し合えるというメリットがあります。一般的に、他社との連携より自社内の連携の方がはるかにスムーズです。求人の面でも、会社が違って雰囲気が違えば、それぞれの会社の雰囲気に合った色んなタイプの方が入社してくれるし、会社が増えれば配置転換もしやすくなるし、ポジションも作りやすくなるので職員さんにとっても働きやすくなるんです。
  
  
<人の人生を預かっている責任と事業化>
 福祉事業は大きく儲かりはしないけど、長く続けていくことが大切な事業。利用者さんのためにも、職員さんのためにも、いったん人の生活を預かってしまったら事業は簡単に終わることが出来ません。今後も経営者として、ビジネスが継続していけるように人と組織への投資を続けます。
 たとえば、いま考えているのが、昔 山口市で出されていた「三角チーズパン」の復刻。「いぶき」が製造委託を受けて販売するプロジェクト。きっかけは職員の知り合いの女性が、三角チーズパンを復刻させようと近隣のイベントに出店したりして山口県内を盛り上げようと孤軍奮闘しているのを知ったから。元々コンビニ本部で商品開発に携わっていた人が育休中に温めていた構想で、その女性は、山口県の名物と言ったら「三角チーズパン!」と言われる商品に育たいと。障害者が作ってるから買ってくれというスタンスではなく、良い商品だから買いたいと思ってもらうことがビジネスでは大事。私たちも共感して、今年中に販売できるように動いています。将来の目標は月販10,000個。すでに昔を懐かしんで10個まとめ買いして周りに配っている人もいるみたいで製造が追いつかないんだとか。そこで、いぶきに作らせてほしいと依頼していて、きちんと事業として成立させていきたいと計画しています。 商品が有名になれば、いぶきも知名度が上がるし、先方にとってもこれだけの福祉事業所で取り扱ってくれていると営業資料に記載できれば役立ちます。私たちは就労支援施設っぽくないことを今後もやっていきたくて、三角チーズパンだけでなく、惣菜屋も作ろうかという構想もあるんです。
  
  
<たった1人の困りごとでも疎かにしない>
 利用者さんに問題が発生しても、その中で何かしら課題が抽出できればいいと考えていて、その人の家族から大変な状況を聞いたときに福祉的な記録として残すだけでなく、次の授業のアイディアとして活かしたり、施設が提供するサービス内容に追加したりするだけで相手の受け止め方は全然違ってきます。そのように、誰かの「困りごと」に気づくことが出来れば、世の中に刺さる人が必ずいます。繰り返しになりますが、そのサービスが万人に当たらなくていいんです。地域の中の20、30人に刺されば、私たちの事業ではそれでも大当たりです。また、深く刺されば他の地域からでも施設に通ってくれます。理想は職員自身がニーズを感じ取ってくれて、それを授業に取り入れようという風になってくれること。それを社員教育としてどう活かすか。困りごとに対するアンテナがビビッと立つようになってくれるか。現場を離れるとその感覚が鈍ってしまうので、いまだに私もクレーム処理に行って利用者さんの困りごとに接しているくらいです。
  
  
<私たちが目指すもの>
 いぶきは「変人集団」になりたい。他の施設ではなかなか能力を発揮できなかったけど、アイディアを実行できる人達が集まってくれたら、「お祭りがやりたい」「ライブがやりたい」「障害者施設でも夜のスナックを開きたい」という風に、アイディアが出てきたときに頭ごなしに否定せずに実現できるかどうかを考えることができる施設でありたいからです。私たちは業界的に当り前じゃないことをやりたいんです。それにはアイディアをいかに形にできるか。そういう意味で私たちは「変人集団」になりたいと考えています。
  
 自分たちはこんなに大変な人ばかり面倒みているから仕事・業務がなかなか出来ないと言う人もいますが、実際に県外の福祉施設に見学に行ってみると、職員さんもすごく楽しそうに働いていて「いぶき」では出来ないなんて言えないと分かります。「難しい」「大変」と考えてしまうのではなくて、もっともっと楽しいことをみんなで一緒にやっていける会社にしていきたいですね。自分たちが楽しければ利用者さんも楽しく感じるし、利用者さんが楽しむことが出来ていたら、私たちが大変と思うようなことでも利用者さんに不安な気持ちは起きにくくなるんです。

特徴・働き方

  • 経験者OK
  • 未経験者OK
  • 新卒・第二新卒OK
  • 車通勤OK
  • 交通費支給
  • 社会保険完備
  • 資格支援補助制度有
  • 制服貸与有
  • 昇給あり
  • 賞与あり
  • 手当あり(企業独自)
  • 週休2日制
  • 日休みのお仕事

企業情報・募集要項

会社HP
https://www.ibuki-yamaguchi.co.jp/山口県宇部市にある就労継続支援A型・B型、放課後等デイサービス、生活介護事業所 株式会社いぶき.
会社概要

会社名  :株式会社いぶき
事業内容 :障害福祉サービス
代表取締役:笹部 真弓
所在地  :〒759-0204 宇部市妻崎開作1014-3
電話番号 :0836-43-6300
FAX番号  :0836-43-6399
受付時間 :9:00~18:00
設立年月日:2016年8月1日
社員数  :80名(令和5年現在)
事業所  :ライフステップ創 藤山(就労継続支援A型<雇用型>)
      ライフステップ創   (就労継続支援B型<非雇用型>)
      ライフステップ創   (放課後等デイサービス<障害児デイサービス>)
      ライフステップ創 訪問看護ステーション(訪問看護<医療保険・介護保険>)
      デイリースペース創  (日中一時支援)
      ウィズライフ創    (日中活動サービス支援型 共同生活援助<グループホーム>)
      ウィズライフ創    (短期入所<ショートステイ>)
      スマイルライフ創   (生活介護<デイサービス>)
                 (日中一時支援)
      サポートスペース創  (相談支援)
      リビングスペース創  (地域生活体験事業)
      ウィズライフ創 西宇部(外部サービス利用型共同生活援助<男性専用>)
      ウィズライフ創 東須恵(外部サービス利用型共同生活援助<女性専用>)
      サニーフラット創   (自立準備ホーム)
      生活支援付住宅

事業内容

障害福祉サービス
・就労継続支援A型(雇用型)
・就労継続支援B型(非雇用型)
・放課後等デイサービス(障害児デイサービス)
・訪問看護(医療保険・介護保険)
・日中一時支援
・日中活動サービス支援型 共同生活援助(グループホーム)
・短期入所(ショートステイ)
・生活介護(デイサービス)
・相談支援
・地域生活体験事業
・外部サービス利用型共同生活援助(男性専用)
・外部サービス利用型共同生活援助(女性専用)
・自立準備ホーム
・生活支援付住宅

住所

山口県宇部市妻崎開作1014-3

仕事内容

障害者の方々の日中活動、作業のサポートを行なって頂きます。
また、食事、排せつ、入浴等の介助あり。
送迎もお願いいたします。
(利用定員20名)

※社用車:軽自動車、普通車、中型ワンボックス(7~8人乗り)
 いずれもAT車です。

資格

・普通自動車運転免許必須
・介護職員初任者研修修了者(旧ヘルパー2級)※なお可 
・介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士など福祉系の資格があれば優遇します。

給与

月給180,000~185,000円
※資格手当5,000円~10,000円
※将来、役職に就いた場合は役職手当あり
※通勤手当4,200円
※昇給あり(月1,000円~50,000円:前年度実績)
賞与年2回あり(月給200,000円~500,000円:前年度実績)

時間

9:00~18:00(休憩60分)
※残業は月平均2時間
 (イレギュラーの利用者対応業務、繁忙による業務延長のため)

休日・休暇

日曜日(週休2日制)
年間休日114日
(月9日休み、夏季休暇、冬期休暇)

勤務地

山口県宇部市妻崎開作1014-3(スマイルライフ創)

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待遇

退職金制度(勤続3年以上)
扶養手当
資格取得時に助成あり
マイカー通勤可

応募方法

『マイカラー』を見たとお伝えください。

応募電話番号
応募受付時間

9:00~18:00

採用担当者

笹部真弓

案件番号
HI230913ibuki.smilelife
掲載開始日:2024-04-16更新日:2024-04-16
掲載終了予定日:2024-04-30